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研究概要-4


4. 脳梗塞,腎不全とアクロレイン


Fig. 4-1
4-1s
Fig. 4-2
4-2s
(クリックすると大きい図を見られます。)

細胞増殖因子であるポリアミンは,細胞外に漏出すると酸化酵素であるポリアミンオキシダーゼ[スペルミンオキシダーゼ(SMO)及びアセチルポリアミンオキシダーゼ(AcPAO)]により分解され,極めて毒性の高いアクロレインを生ずる.我々の研究室では,腎不全患者血漿中のポリアミン量を測定し,プトレスシンの上昇及びスペルミンの減少を見出した.また,スペルミン→スペルミジン→プトレスシンの変換を触媒するポリアミンオキシダーゼ活性,及びアクロレインが血漿中において有意に増加していることを見出した(Fig. 4-1).さらに,これらの血中量の変動が腎不全の重症度に深く相関していることを明らかにした.一方,脳梗塞患者血漿中においてもポリアミンオキシダーゼ活性及びアクロレイン量が上昇しており,重症度と相関することも見出した(Fig. 4-2).さらに,これらの値を基に健常者群から軽症脳梗塞患者を探し出すことに成功した.現在,血中または尿中のアクロレイン測定キット開発を目指している.この測定キットを用いれば,高価なCTやMRIを使用せずに簡便に脳梗塞を検出することができ,老齢時疾患における,より適切な時期の治療を可能にすると共に,老齢時におけるQOLの向上に貢献すると考えられる.

Last Update: 05/16/2007

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